風疹の流行が首都圏から全国へ!妊婦さんが感染しないための3つの予防策

風疹 流行

国立感染症研究所の2018年9月19日の発表によると、風疹の流行が首都圏から全国へ拡大する恐れがあるそうです。患者数は東京、千葉、神奈川などで多く、胎児に影響を及ぼすことから、妊婦さんは特に注意が必要です。

風疹とは風疹ウイルスが原因となり起こる急性の発疹感染症で、感染すると2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

「医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック 岡村信良先生」に妊婦さんが風疹にかかったときの危険性や、予防策、治療法などについて解説してもらいました。

風疹の症状やよく似た感染症について

風疹とはしかは病状がとてもよく似ているため、診断は難しいと言われています。それは本当なのでしょうか?

また、この二つの感染症の違いはどのような点なのか、岡村先生はこう解説してくれました。

「風疹は、診断が難しい感染症です。症状がない不顕性感染(ふけんせいかんせん)から合併症の併発まで症状が幅広く、臨床症状のみで判断することは困難とされています。一般的に病原診断は、保険適応の血清診断が多く行われます。

風疹はリンパ節の腫れ、ピンクの発疹、発熱などの症状が出ます。また、「はしか」は風疹と病状がよく似ています。

しかし、はしかには「目やにが出る」「発疹が赤く盛り上がる」といった特徴があります。はしかはひどくなると死亡する例もあるため、これらの症状が出た際は、必ず病院を受診しましょう」と注意を呼びかけます。

風疹の治療法と注意点は?

もしも風疹にかかってしまった場合の治療法について岡村先生は、「風疹自体の治療法はありません。症状を和らげるための対症療法のみとなります。発熱や関節炎などは、解熱鎮痛剤が処方されます。症状が軽い場合には、自宅で安静にしていても改善します」

また、注意点については、「風疹は骨髄炎(こつずいえん)や脳炎(のうえん)、突発性血小板減少性紫斑病(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)※を発症することもあります。症状がつらい、重い場合には再度受診し、治療を受けましょう」とのことでした。

※突発性血小板減少性紫斑病・・・病気や薬剤の服用といった原因が無く、血小板の数が減少し、出血しやすくなる病気です。

妊婦さんが風疹にかかると危険なのはなぜか?

風疹で怖いのは、妊婦さんが感染すると胎児に悪影響が出る点です。

どのような恐れがあるのかについて岡村先生は、「妊婦さんが風疹に感染すると、お腹の赤ちゃんが白内障や難聴、心臓に障害が出るなどの先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)※で生まれる可能性があります」と指摘します。

先天性風疹症候群は、免疫のない女性が妊娠初期に風疹にかかることで、風疹ウィルスが胎児に感染して出生時に障がいを引き起こすことです。

妊婦さんを風疹から守るための予防策3つ

それでは、妊婦さんが風疹にかからないためには、どのような予防策があるのでしょうか?

岡村先生は次に挙げる3つの予防策を教えてくれました。

風疹の予防にはワクチン接種が有効

「風疹を予防するためには、妊娠前から予防接種を受けておくことが大切です。妊娠中はワクチンが打てません。もし、妊娠前に受けられなかった場合には、今後のためにも出産後にワクチン接種を受けることをおすすめします」

女性だけではなく、パートナーも予防接種を!

「今回の風疹の流行は、妊婦さんのパートナーである、20~40歳代の男性患者が多いことが特徴です。パートナーはもちろんのこと、同居のご家族も予防接種を受け、妊婦さんへの感染を防ぎましょう。一番の予防策はワクチン接種を受けることです。

抗体が無いと分かったら、予防接種を受けるようにしましょう。特に女性は、妊娠前に予防接種を受けることで抗体をつけることが重要です」

手軽にできる!日常生活での予防

「風疹は、『マスクをする』『よく手を洗う習慣をつける』ことでも防ぐことができます。風疹にかかっている人とすれ違っただけでは感染する心配はほとんどありません。

しかし、風疹ウイルスは、感染者の鼻や喉からの分泌物の中に含まれ、くしゃみや咳で分泌物が飛び散ることで感染するため、これらの予防策で日頃から感染予防を心がけることが大切です」

 

風疹の被害が拡大していくなかで、自己防衛が大切になってきます。特に妊娠されている方は、細心の注意を払うことが必要です。

 

取材協力:医療法人 小田原博信会 理事長 久野銀座クリニック院長・岡村信良先生

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