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女性の残尿感の原因は?スッキリしないのは膀胱炎など病気の可能性も

残尿感 女性

この記事の監修者

岡村長門先生

監修者

岡村クリニック

院長:岡村長門 先生

1996年 埼玉医科大学卒業
1997年 埼玉医科大学第一外科入局 外科研修 (一般外科、呼吸器外科、心臓血管外科)終了
1999年 戸田中央総合病院心臓血管外科医として就職 2000年 埼玉医科大学心臓血管外科就職
2006年 公立昭和病院心臓血管外科就職 2012年4月より岡村医院、医師として勤務し現在に至る
2012年 岡村クリニック開院

※計15年心臓血管外科医として勤務 大学病院および関連病院において、心臓血管外科医として勤務

外科領域のみならず内科医としての経験を生かし、循環器領域疾患を始め、患者さんがお悩みに感じることなど気軽に何でも相談できるような地域のかかりつけ医院を目指す。

トイレに行ってもなんだかスッキリしない、尿が残っている感じがする…そんな感覚を『残尿感』と言います。

残尿感は、男性よりも女性の方が引き起こしやすい傾向があります。

この記事では、そんな残尿感の原因や治療法を解説します。

女性は残尿感が起こりやすい?

1.残尿感は、実際に尿が残っていなくても生じる!

残尿感

トイレで用を足したばかりなのにスッキリしない、尿が出しきれていない感じがする、尿が残っている感じがするという症状を残尿感と呼びます。

もともとは40歳以上の女性に多くみられる症状でしたが、最近では20代くらいの女性もストレスや尿意を我慢してしまうことで、残尿感に悩む機会が増えたと言われています。

残尿感が気になると何度もトイレへ行くことになり、日常生活に支障をきたすこともあります。

実際に尿が残っているわけではない

残尿感は残尿の有無にかかわらず生じるものです。

そのため残尿感をおぼえても、実際に尿が残っているわけではないというケースが大半です。

2.女性は残尿感を起こしやすい

女性の残尿感

男性より、女性の方が残尿感を起こしやすいとされています。

理由は、男性の尿道が14~18センチであるのに対し女性は3~5センチほどしかないため、雑菌が膀胱へ入りやすいためです。

用を足したときの拭き方に注意

トイレ

排尿や排便時に間違った拭き方をすると(後ろから前に向かって拭くなど)、尿道口に菌を付けてしまうことがあり、そのまま放っておくと菌が増殖して膀胱炎などの病気になることがあります。

温水洗浄便座の使用に注意

温水洗浄トイレ

意外に思われるかもしれませんが、温水洗浄便座も女性が膀胱炎を起こす原因の一つです。

洗浄ノズルが不衛生だと雑菌が侵入しやすくなるほか、過剰な洗浄によって必要な粘液すらも洗い流すことがあるためです。

身体の防御機能を持つ粘膜が洗い流されてしまうと、大腸菌などの細菌が尿道に入り込む可能性が高く、膀胱炎にかかりやすくなります。

性交渉も原因のひとつ

カップル

清潔でない状態での性交も、残尿感を引き起こす原因のひとつです。

不衛生な状態で性交渉を行うと細菌に感染しやすくなるため、注意が必要です。

女性の残尿感の原因となる病気や生活習慣

女性が残尿感を起こす原因には、女性特有の病気を含め様々なものがあります。

1.膀胱炎

細菌

女性の残尿感は、膀胱炎が主な原因です。外部から尿道を通って膀胱内に細菌が入ると、膀胱炎が引き起こされます。

膀胱炎は慢性化しやすいので、早めに病院に行くようにしましょう。

2.尿路感染症

細菌

尿路感染症とは尿の通路が細菌感染により炎症を起こしている状態で、女性に多くみられる病気の一つです。

膀胱炎と似たような頻尿や残尿感、排尿痛がみられるほか、尿のにごりや蛋白尿などの症状が現れます。

尿路は腎臓・尿管・膀胱・尿道・尿道口の5つを指し、このどこに炎症が起きても尿路感染症と診断されます。

排尿障害以外にも様々な症状がある

排尿以外でも、症状は全身に現れることが多いです。

  • ・腰や背中に痛みを感じる
  • ・吐き気がある
  • ・食欲がない
  • ・発熱

3.骨盤性器脱

骨盤

年とともに骨盤底筋などが弱まり、あるべき場所に膀胱をとどめておけなくなる女性特有の病気です。

症状として残尿感が現れることがあります。ただし、骨盤性器脱を患ったすべての女性に残尿感が出るわけではありません。

4.神経因性膀胱

神経

神経因性膀胱は神経の障害によって尿意がうまく働かなくなる状態で、残尿感や尿漏れ、失禁などの症状が現れます。

脳障害や神経変性、末梢神経障害などが原因で発症します。

きちんと治療しないと膀胱炎を引き起こしたり、腎機能の低下に繋がったりする可能性があります。

5.冷え性

冷え

自律神経の乱れや代謝の低下により体温が下がると、膀胱や尿管を収縮して残尿感が現れることがあります。

自律神経と冷えのかかわり

自律神経とは自分の意思とは関係なく働く神経で、代謝や体温調節といった生命維持に欠かせない活動を支える部分です。

この神経はストレスやホルモンバランスによって乱れやすいのですが、そうなると体温調節がうまくいかず冷えにつながります。

6.睡眠不足

睡眠不足

睡眠不足は自律神経を乱します。自律神経が乱れると残尿感を覚えることがあります。

排尿も上記と同様、自律神経の影響を受けています。

そのため睡眠不足によって自律神経が乱れることで、排尿に関する指令が正常に行われなくなり、残尿感を覚えます。

7.ストレス

ストレス

ストレスがたまりすぎると、体の機能に異常が出ることがあります。

ストレスによって自律神経や尿を排出する機能に異常が出ると、残尿感が現れることがあります。

8.そのほかの病気

注意

そのほか以下の病気でも残尿感が引き起こされることがあります。

  • ・膀胱結石
  • ・糖尿病
  • ・子宮筋腫
  • ・膀胱がん
  • ・性病

9.妊娠が影響している可能性も

妊娠

妊娠が成立すると同時にホルモンバランスに変化が起こり、黄体ホルモンが分泌されるようになります。

黄体ホルモンには胎児が成長しやすいよう子宮を膨張させる働きがあり、子宮に近い膀胱が圧迫されます

これにより頻尿が引き起こされ、尿のきれも悪くなるため残尿感を覚えやすくなります。

タイミングとしては、妊娠初期に起こりやすくなると言えるでしょう。

女性の残尿感の治療法

1.何科を受診する?

泌尿器科

残尿感がみられたら、泌尿器科を受診しましょう。

最近は女性の先生も増えていますが、抵抗がある方は婦人科などを訪ねるのも良いでしょう。

2.病院での検査方法

検査

まずは、残尿感があらわれた時期や具体的な症状について問診が行われます。その後次のような検査を行い、細菌や血が混ざっていないかを調べます。

  • ・尿検査
  • ・血液検査
  • ・血圧測定
  • ・超音波検査

 

膀胱炎の場合は血液検査や超音波検査は行わず、問診や尿検査だけで診断を確定することが多いですが、尿検査の結果によっては別の検査が必要になる場合もあります。

3.残尿感の治療法は?

抗菌薬

残尿感の原因が膀胱炎である場合、抗菌剤が処方されます。

薬を飲むと症状はすぐにおさまるため、その後は飲む必要性を感じなくなるかもしれません。

しかし途中で服用をやめてしまうと、体の中から菌を完全になくすことができず、慢性化してしまうこともあります。

そのため出された分は用法容量を守って、全て飲み切りましょう。

4.普段の生活で気をつけること

規則正しい生活を

ストレスフリー

規則正しい生活と食習慣を心がけ、ストレスをためないようにしましょう。

また、きちんと入浴することも大切です。睡眠もしっかり取ってください。

用を足した時は拭き方に注意

トイレ

用を足したときは前から後ろへ拭いて、清潔にしましょう。

トイレは我慢しない

トイレ

トイレは長時間我慢せず、こまめに行くようにしましょう。

腸内環境を整える

腸内環境

腸内環境を整えることも大切です。

特に次の栄養素が効果的なので、これらが含まれる食材を積極的にとりましょう。

  • ・乳酸菌:ヨーグルトや納豆など
  • ・食物繊維:きのこやキャベツなど
  • ・オリゴ糖:ごぼうやたまねぎ、はちみつなど

 

刺激物を控え、免疫力をつける

ビタミン

残尿感がある時は、香辛料やアルコールなどの刺激物を取り過ぎないようにしましょう。

また、ビタミンCを摂って免疫力をアップさせると効果的です。

まとめ

女性の残尿感の多くは膀胱炎が原因ですが、きちんと治療すればすぐに症状が治まり再発も防げます。

自分でできる残尿感の解消法も試してみて、それでも改善がみられない場合は病院を受診しましょう。

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