肋間神経痛の症状をチェック!病院は何科?似たような病気にも注意

肋間神経痛

この記事の監修者

林高太郎先生

監修者

医療法人社団さくらライフ

林高太郎 先生

埼玉医科大学 卒業
医師国家試験予備校講師、麻酔科フリーランスなどを経て、
現在は総合診療をおこなっている。

肋間神経痛は、胸を刺し、締め付けるような痛みが特徴です。

似たような症状が出る別の病気も存在するため、注意して症状をみる必要があります。

そこで、この記事では肋間神経痛の症状と別の病気の可能性、何科を受診すれば良いかを解説します。

肋間神経痛とは?

男性胸痛

肋間神経痛とは肋骨に沿って生じる痛みの総称で、病名ではなく症状をあらわすものです。

原因がはっきりしない「原発性」と、何かしら原因がある「続発性」に分けられますが、多くみられるのは後者の続発性肋間神経痛です。

1.肋間神経痛の症状をチェック

肋間神経痛では次のような症状がみられます。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

  • ♦片側が痛む(特に左側が多い)
  • ♦片側の背中から胸や脇腹にかけて繰り返し痛みが出る
  • ♦深呼吸をすると痛む
  • ♦激しい痛みで息苦しい
  • ♦痛みはあるが咳はない

2.肋間神経痛の原因

交通事故

続発性の肋間神経痛の原因としては、交通事故・帯状疱疹・精神的ストレス・肉体的ストレスなどさまざまな要因が挙げられます。

肋間神経痛が生じやすい人

次のような方に多くみられるとされています。

  • ♦中高年以降の女性
  • ♦飲酒・喫煙の習慣がある人
  • ♦帯状疱疹を患った人(後遺症として肋間神経痛が出る)
  • ♦猫背で姿勢が悪い人

似たような症状が出る別の病気について

胸部レントゲン

肋間神経痛と同様の症状が表れる病気はいくつかあり、自身で見分けるのは難しいです。

一般的にはレントゲン・MRI・CTといった検査の結果、異常がみつからなかった場合に肋間神経痛と診断されます。

似たような症状が出る別の病気については、次の通りです。

1.気胸

気胸とは何らかの病気が原因で肺に穴が開き、胸腔内に空気が漏れることで肺が小さくなった状態のことです。

10代後半~30代のやせ形の男性に多く、病気などの原因がない「自然気胸」が最も多いとされています。

症状としては胸の痛みと呼吸困難があり、息をすると肋骨付近がズキっと痛む点が肋間神経痛と似ています。

2.狭心症

心電図

狭心症は、心臓に栄養分を送る「冠動脈」が何らかの原因で狭まり十分な血液と栄養を心臓に運べなくなった状態です。

軽度であれば肋間神経痛の原因にもなり得る病気で、胸が締め付けられるような痛みが似ています。

狭心症の場合は痛みの持続時間が長いことが多いです。

痛みが長く続くようであれば、病院を受診して心電図などの検査を受けましょう。

3.胸膜炎

肺や胸膜が、炎症を起こしている状態です。

咳や深呼吸をするときに痛みが増す傾向があり、肋間神経痛と症状がよく似ています。

レントゲンをみれば判別がつくので、痛みが長引くようなら病院を受診しましょう。

4.内臓疾患

心臓・肺・胃・膵臓・腎臓といった臓器は、肋骨に守られています。

そのためこれらの内臓に異常が生じると、神経を伝って背中や胸にも痛みが表れます。

肋間神経痛との見分けは難しく、検査を受けないと詳しい状態がわからないため、痛みが長引く場合は病院を受診しましょう。

自分でできる肋間神経痛の治し方

1.安静にする

痛みが表れるのは長くても5分程度なので、その間はなるべく動かずじっとしていると痛みが和らぎます。

痛みが引いたら軽いストレッチを

痛みが引いた後は無理のない範囲で、背伸びや胸を広げるといったストレッチをして筋肉をほぐしましょう。

2.姿勢を正す

姿勢が悪いと筋肉に負担がかかり、固まってしまいます。

座っているときや歩いているときは、正しい姿勢を保つことで予防にもなります。

3.食事に気を遣う

食事

冷たいものよりも温かいものを口にし、体を冷やさないようにします。

また血行改善のために、ビタミンB12を多く含む次のような食材を取ると良いでしょう。

  • ♦貝類
  • ♦肉
  • ♦魚
  • ♦牛乳
  • ♦卵

血行が良くなると痛みも緩和されていきます。

4.温度調節

エアコンの冷気は神経痛の大敵です。

夏場でも体が冷えないよう、温度調節には注意しましょう。

また入浴時もシャワーで済ますのではなく、できるだけ湯船に浸かって体を温めることが大切です。

5.ストレスをためない

ストレス

ストレスは肋間神経痛を引き起こす原因のひとつと考えられています。

自分に合ったストレス発散方法を見つけ、ストレスをためないようにしましょう。

肋間神経痛状態の治療について

1.こんな症状があれば病院へ

痛みが長引いたり日常生活に支障をきたすほどの痛みが出たりしたら、すぐに病院を受診しましょう。

2.何科に行けば良い?

肋間神経痛は整形外科もしくは内科を受診します。

レントゲン検査のできる整形外科を最初に受診し骨に異常がないことがわかったら、他の病気をしらべるために内科を受診しましょう。

発疹がある場合は皮膚科へ

痛みがある部分の皮膚に発疹などの変化がみられる場合は、帯状疱疹の可能性があるので皮膚科を受診してください。

3.治療方法

ブロック注射

肋間神経痛の治療では炎症を抑え痛みを和らげるために鎮痛剤や湿布の処方、ブロック注射などが主に行われます。

ストレスが原因の場合は、精神安定剤が処方されることもあります。

まとめ

肋間神経痛は肋骨に沿って生じる痛みの総称です。

特に左側に痛みが表れる場合は、肋間神経痛の可能性が高いと言えます。

また、似たような症状の出る別の病気もあるため、痛みが長引く場合は早めに病院を受診しましょう。

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