溶連菌感染症の治療法を解説。食事は何が良い?出席停止はいつまで?

溶連菌 治療

この記事の監修者

【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

溶連菌感染症のおもな症状は、のどの痛みや発熱です。

治療には抗菌薬が処方され、薬を飲み始めてから2~3日で症状が落ち着いてきます。

ただし、その後合併症にかかる危険性もあるのが溶連菌感染症の怖いところです。

この記事では、溶連菌感染症の治療法やおすすめの食事、合併症など注意が必要な点について解説します。

溶連菌感染症について

1.溶連菌感染症とは?

溶連菌イメージ

溶連菌感染症とは、正式には溶血性連鎖球菌とよばれる細菌に感染することで起こる病気です。

溶連菌にはいろいろな種類がありますが、ほとんどは『A群β溶血性連鎖球菌』のことです。

一般的には『A群溶血性連鎖球菌』と呼ばれていて、溶連菌感染症の90%を占めています。

のどに感染し『咽頭炎』や『扁桃炎』といった病気を引き起こして人から人へとうつります。

2. 溶連菌感染症は自然に治る?

溶連菌感染症は、風邪との違いがあまりない

喉の痛み画像

溶連菌感染症は、自然に回復することもあるといわれます。

のどの痛みや発熱を訴えることが多く、風邪と間違いやすい病気です。

主な症状としては、のどの痛みと38~39℃の発熱が見られます。

『膿皮症』という皮膚にかゆみを伴った赤い発疹が出ることもありますが、自宅で安静にしていれば改善していくことがほとんどです。

発症した場合は必ず病院を受診しましょう

溶連菌は感染力の強い菌です。

症状がなくても菌を持っている人を健康保菌者と呼び、その数は15%~30%に及ぶと報告があります。

しかし、きちんと完治しないと 重症化してしまうことがあるため、病院を受診することが大切です。

3.溶連菌の感染経路は、おもに飛沫感染と接触感染

飛沫感染イメージ

飛沫感染

感染者のくしゃみやせきによってウイルスが飛び散り、ほかの人がそのウイルスを吸い込むことにより、鼻やのどの粘膜に付着して感染します。

くしゃみやせきによる飛沫感染はしますが、溶連菌にかかってもそれらの症状が出ないのが特徴です。

接触感染

兄弟間での感染率は最も高い25%です。

家族の場合は頻繁に接触することが多いため、感染しやすい環境といえます。

溶連菌感染症の治療について

1. 溶連菌感染症の治療法

薬画像

溶連菌感染症だと診断されると、溶連菌を退治するための抗菌薬が処方されます。
そのほかにも、熱やのどの痛みをやわらげる薬など症状に合わせた薬が処方されます。

2.治療にかかる期間は?薬はいつまで飲む?

薬を服用すると2~3日ほどで熱は下がる

発熱画像

薬を飲み始めると、2~3日ほどで熱は下がり、のどの痛みも改善されてきます。

しかし、熱が下がったからといって、溶連菌を完全に退治したわけではありません。

症状が治まっても、医師の指示に従って抗菌薬を飲み続ける必要があります。

抗菌薬の服用期間は?

薬を飲む期間は、およそ5~10日といわれています。

溶連菌が体内に残っていると合併症を起こす可能性があるので、処方された薬は必ず最後まで飲みきるようにしましょう。

3.治療中の食事について

消化がよく、のどにやさしい食事を

うどん画像

おかゆや味噌汁など、消化がよく、のどにやさしい食事をとるようにします。

のどの痛みで食事をとりにくくなるので、熱い・冷たい・辛い・すっぱい食べ物など、のどを刺激するものは量を控えましょう。

水分補給はこまめに!

水分補給は、こまめにおこなうようにしましょう。

また、食事の量が少ないと脱水症になる可能性もあります。

水分補給画像

4.治療中の注意点

最も気をつけなければならないのが合併症

急性期を過ぎ、発熱やのどの痛みが落ち着いてきてから1~3週間ほど無症状の期間があります。

この時期に合併症を発症することがあります。

溶連菌に感染してから1か月程度は、体調の変化にじゅうぶん気をつけましょう。

急性糸球体腎炎を併発した場合

急性糸球体腎炎イメージ

治療をしていなかった場合に『急性糸球体腎炎』になると、トマトジュースのような血尿や浮腫(むくみ)、高血圧による頭痛などの症状があらわれます。

その場合は、溶連菌感染症が完治しているかどうかと、尿検査で腎臓に異常がないか調べます。

リウマチ熱を併発した場合

『リウマチ熱』を併発すると、溶連菌感染症の炎症が治まってから2~3週間後に、急に高熱・関節の痛み・腹痛などの症状などがあらわれます。

その後遺症として『心臓弁膜症』を引き起こすこともるため、溶連菌の合併症には十分な注意が必要です。

5.出席停止の期間はいつまで?

出席停止イメージ

受診日とその翌日は出席停止です。

そのほかに学校保健安全法、第3種の感染症「その他の感染症」に基づき、感染の恐れがないと医師が認めるまでの期間は出席停止になります。

基本的には抗生物質を飲み始めてから、24時間経過すれば感染の危険性はありません。

そのため、症状が治まっていて子どもも元気であれば登校は可能です。

しかし、合併症や再発の可能性があるので、抗菌薬は処方されたものを最後まで飲みきることが大切です。

まとめ

まとめイメージ

1.溶連菌感染症は完治までしっかり薬の服用を!

溶連菌感染症は、病院を受診し抗菌薬をきちんと服用すれば完治する病気です。

溶連菌には、さまざまな種類があり、くり返し感染する可能性があるます。

溶連菌に感染しやすい子どもはもちろん、大人の場合も完治するまで治療を続けましょう。

2.抗菌薬を飲みきることが大切

抗菌薬を飲みきらずに途中でやめてしまうと、合併症や再発の可能性が高くなります。

合併症を起こすと心臓に障害がでたり、腎炎になったりすることがあります。

合併症予防のためにも必ず医師の指示に従って抗菌薬を飲みきりましょう。

3.日ごろから感染症の予防を

また、日ごろから手洗いとうがいをおこない、予防に努めることが大切です。

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