外反母趾で手術を受けるべきケースは?かかる費用や入院期間について

外反母趾 手術

この記事の監修者

佐々木政幸先生

監修者

久我山整形外科ペインクリニック

院長:佐々木政幸 先生

整形外科医(整形外科全般。勤務医時代は脊椎)

1995年 昭和大学卒業(形成外科)

1996年 慶應義塾大学(整形外科) ※以後、関連病院にて脊椎専門にて勤務医

2010年 久我山整形外科ペインクリニック 開院

「痛みをとる!」という目的を追求するために、「NPO法人 腰痛膝痛チーム医療研究所」を友人と立ち上げ、柔道整復や鍼灸、各企業とも定期的に研究会を主催している。

『外反母趾(がいはんぼし)』とは、足の親指(母趾)が、人差し指(第2趾)の方向に「く」の字型に曲がった状態です。

足に合わない靴やハイヒールを履いたり、長時間立ち仕事をしたりすることで、負担がかかって足の形が変形します。

今回は、進行すると痛みや歩きづらさを感じる『外反母趾の手術』について解説します。

外反母趾の手術について

1.手術の方法は?

足

手術には、『腱(骨と筋肉をつないでいる部位)を移す方法』『骨の角度を変える方法』『関節を固定する方法』などさまざまな方法があります。

一般的な手術の方法

一般的な手術は、「親指のつけ根あたりの骨」を切る方法です。

足の形は、この手術でじゅうぶんに矯正されるといわれています。

しかし、術後は関節が硬くなって動かしにくさを感じたり、術後しばらくは体重をかけにくくなったりするなど、日常生活に影響が出る場合があります。

シェブロン法(腱を移す方法)

母趾中足骨の末梢部をV字型に切り取り、骨軸をずらす方法です。

必要に応じて出っ張りを削ることもあります。

マン法(骨の角度を変える方法)

中足骨を切って、外反母趾を矯正する方法です。

切った骨は適切な方向・角度に移動させ、鋼線(針金)やスクリュー(ネジ)などで固定します。

骨をずらすだけであり関節は残りますので、関節温存手術とも呼ばれます。

DLMO(デルモ)法(関節を固定する方法)

中足骨と足指の骨を一部切った後、鋼線(針金)やスクリュー(ネジ)などで固定します。

この関節は動かなくなりますが、痛みがとれ、外反母趾は矯正されます。

2.入院期間は?

入院

症状や、リウマチやエーラス・ダンロス症候群などの持病があるかによって入院期間は変わります。

変形が上記のような持病によって起こっているのか、外反母趾によって起こっているのかを見分け、適切な治療をしていく必要があるためです。

他にも糖尿病などの病気を持っていると、使えない薬などがある可能性があり、入院期間が変動します。

日帰りで行える手術もありますが、全身麻酔を使用する場合は症状や状況によって4~5日から長くて1~2か月の入院が必要となります。

3.退院から通常の生活に戻るまでは?

足

退院後は、定期的に通院して、徐々に足に体重をかけながらリハビリを実施します。

退院して約2ヶ月たてば、通常の歩行ができるようになるといわれます。

4.手術の費用はどれくらい?

病院

健康保険が適用されるため、片足で3~6万、両足で6~9万程度でしょう。

健康保険が適用されない場合は、片足で10~20万程度、両足で20~30万程度といわれています。

手術の費用は、医療機関や治療法によっても異なり、治療費や諸経費が別途かかります。

外反母趾は手術を受けるべき?

1.手術を受けない方がいい場合

足の形が気になるだけなら『保存的治療』を

足

外反母趾によって筋力のバランスが崩れ、手術によって歩行が難しくなる場合があります。

そのため、足の形が気になるだけなら手術は受けないほうがよいでしょう。

体を傷つけない『保存的治療』で、症状の進行を抑えることが大切です。

日常生活でできる『保存的治療』

ヒール

親指のつけ根に負担がかかるハイヒールや、足に合わない靴を履かないようにすることです。

できるだけ、鼻緒がついた靴やサンダルを履くようにしましょう。スニーカーは足の負担を軽くできます。

休日など家にいるときは、「はだしで生活する」「足の指を締め付けない」などの工夫をすると、さらに痛みを軽くできます。

足の裏の筋力を鍛えるのも効果的!

足の指

足でグーチョキパーをつくる、足をタオルで引き寄せるなど、「足の裏の筋力」を鍛える運動を日ごろからおこなうことも効果的です。

2.手術を受けた方がよい場合

疑問

保存的治療をおこなっても「変形が進行する」「痛みが強く出る」などの場合は手術を検討します。

外反母趾は、根本的な治療をおこなわなければ再発することもあります。

外反母趾は症状に合わせて、以下の4つの段階に分けられ、「進行期」「終末期」まで進行した場合は、手術が必要だと判断される可能性が高いでしょう。

『可逆(かぎゃく)期』

親指が人差し指(第二指)の方へ曲がっていても、靴を脱ぐと元の位置に戻る、足の指が自力で元の位置に戻るという状態です。

『拘縮(こうしゅく)期』

可逆期が続いたことで、親指を自力で元の位置へ戻せない状態です。この場合、靭帯や関節が固まってしまっていると考えられます。

『進行期』

拘縮期が続いたことで、親指のつけ根の関節部分が、親指を曲げようとする筋肉から外れてしまった状態です。

靴を履かなくても、親指に力を入れると第二趾の方向に曲がっています。

ここまでは、日常生活で自然に進行します。そのため、手術をしたほうがよくても気づいていない場合があります。

『終末期』

進行期の症状がさらに悪化し、親指が第二趾の下に潜り込むように曲がってしまう状態です。

これは親指の関節が脱臼している状態で、思うように動かせなくなります。

まとめ

外反母趾を悪化させないために

靴

靴を選ぶときは、自分の足にあったものを選択することが大切です。

休みの日などに家にいるときは、なるべくはだしで生活するようにすることをおすすめします。

痛みや変形の進行などの症状がでたら

足

「靴を履くと足の指が痛む」「足の形が変わってきた」などの症状が出たら要注意です。

早めに整形外科や形成外科、足専門の病院を受診して、適切な診断を受けましょう。

日常生活でできる予防法を少しでも早く実践することが大切です。

手術の方法は主治医とよく相談を!

診察

足の親指の関節が外側に突出する変形のみにとどまっていない場合もあります。

体の筋力のバランスが崩れ、すでに関節や歩行に悪影響が出ている場合もあるでしょう。

また、手術で母趾の矯正はできても、ほかの指はそのままなので再発する可能性もあります。

手術を選択する場合は、慎重に主治医と相談するようにしましょう。

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