胃腸炎は何日で治る?ウイルス性と細菌性の違いは?感染対策の徹底を!

胃腸炎何日で治る

この記事の監修者

成田亜希子先生

監修者

成田亜希子 先生

弘前大学 卒業

医学部卒業後、一般内科医として勤務。

公衆衛生の分野にも携わり、国立医療科学院での研修も積む。

二児の母でもある。

胃腸炎とは、胃や腸の粘膜に炎症が生じる病気です。胃腸炎を発症すると発熱や嘔吐、下痢など様々な症状が現れます。

胃腸炎の多くはウイルスや細菌への感染が原因であり、感染した本人が辛い思いをするだけでなく、周囲に感染を広げる可能性もあります。このため、胃腸炎にかかったときには感染対策の徹底が必要です。

ここでは、胃腸炎の特徴と対策について詳しく解説します。

胃腸炎は何日で治る?

感染性胃腸炎にはウイルス性と細菌性があります。それぞれの特徴は次の通りです。

1.ウイルス性

原因

ウイルス性

主な原因ウイルスはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどです。

これらのウイルスは秋から春にかけて流行します。少量のウイルス量でも感染してしまうため、周囲の人にも感染が広がって大流行する場合も少なくありません。

ウイルスは主に感染者の便に中に含まれており、用便時に感染者の手に付着したウイルスがドアノブなどに着き、それを他の人が触ることで感染します。

症状

発熱、嘔吐、下痢などが見られます。発熱は37度台後半程度の微熱であることが多く、下痢よりも嘔吐症状の方が強いのが特徴です。

症状は何日続く?

原因ウイルスによっても異なりますが、多くは3~5日ほどで自然とよくなることがほとんどです。

人に感染する期間

ウイルス性胃腸炎は、症状がよくなっても一か月ほどウイルスが便に排出され続けます。このため、感染してから一か月は人にうつす可能性があるので要注意です。

2.細菌性

原因

細菌性

様々な細菌が胃腸炎を起こす可能性がありますが、日本では病原性大腸菌、腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラなどが多くみられます。

細菌性胃腸炎は梅雨から夏にかけて、気温と湿度が高い時期にかかりやすいです。これらの細菌は、人から人に感染することもあります。しかし、細菌に汚染された飲食物を摂ることで感染することも多いため、「細菌性食中毒」と呼ばれる場合もあります。

症状

高熱、嘔吐、下痢などが見られます。38℃以上の高熱が続く場合も珍しくありません。また、下痢症状が強く現れ、腸の粘膜に非常に強い炎症が生じて血便を引き起こすこともあります。

高熱や下痢の影響で体内の水分が多く失われ、子どもや高齢者では脱水症に陥りやすいのも特徴です。

症状は何日続く?

適切な抗生剤投与などの治療を行えば、多くは一週間以内によくなります。しかし、中には腎不全や神経障害などの重篤な合併症を生じる場合もあります。

人に感染する期間

細菌性胃腸炎の場合は、原因菌に適した抗生剤の使用によって体内から速やかに細菌が除去されるため、1~2週間ほどで便に細菌が排出されなくなります。一方、抗生剤が使用されない場合には、1か月は便に細菌が排出されます。

このように、人に感染させる期間は治療内容によって異なるので、自身の治療内容を確認して感染対策を行いましょう。

胃腸炎になったら何日会社を休むべき?

会社

1.ウイルス性、細菌性

多くは3日ほどでよくなる

人に感染を広げる可能性のあるウイルス性・細菌性の胃腸炎では、症状が落ち着くまで会社を休むのが理想的です。胃腸炎の原因にもよりますが、多くは3日ほどすればよくなります。しかし、症状の現れ方や治るまでの期間には個人差がありますので、ご自身の体調を考えて休みを調整しましょう。

こまめな手洗いと手指消毒、便座の消毒などの対策を

手洗い

どうしても出勤しなければならない場合は、こまめな手洗いと手指消毒を行い、トイレ使用後は便座を消毒するなどの対策を行いましょう。また、周囲の人へもこまめな手洗い・手指消毒を促すとよいです。

家族が胃腸炎になった場合には、自身に症状がなくても感染している可能性があります。

症状が出ていなくても他人に感染させることがある?

感染性胃腸炎は、感染しても症状が現れないケースが実は多く見られます。

特に免疫が高い人は発症しないことが多いといえます。

しかし、発症しなくてもウイルスや細菌は便に排出されているため、他人に感染させることがあります。そのため、同様の対策が必要なのです。

2.感染しない胃腸炎になった場合

胃腸炎には、ストレスや自己免疫疾患が原因のものがあります。これらの胃腸炎は人に感染させることはありませんので、感染の広がりを防ぐ対策は必要ありません。

ですから、トイレから離れられない状況でなければ、会社を休む必要がありません。出勤については、ご自身の体調をよく考えて判断して下さい。

3.胃腸炎を早く治すには

消化に良いものを食べて脱水に気をつける

スープ

胃腸炎は胃や腸の粘膜に炎症が起きている状態です。

早く治すには、胃や腸への負担を減らすよう、お粥やスープなど消化によいものを食べ、刺激物やアルコールなどの摂取は控えましょう。胃腸炎では体内から大量の水分が失われますので、電解質を含んだ経口補水液などをいつもより多く摂るよう心がけましょう。

下痢や嘔吐は我慢しないで

下痢嘔吐

また、原因となるウイルスや細菌をなるべく早く体外へ排出させるために、下痢や嘔吐は我慢しないことも必要です。市販の下痢止めや吐き気止めはかえって症状を悪化させ、治るまでに時間がかかることもあります。

まとめ

ウイルスや細菌による胃腸炎は周りの人に感染を広げる可能性があります。数日で治ることがほとんどですが、その後も人に感染させる可能性があります。手洗い・手指消毒などの対策を徹底しましょう。

また、症状が落ち着くまでは出来る限り会社を休み、安静にして早く回復するよう心がけましょう。

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