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便秘は病院へ行くべき?どんな治療を受ける?医師が食事療法を解説!

便秘 病院

この記事の監修者

岡村長門先生

監修者

岡村クリニック

院長:岡村長門 先生

1996年 埼玉医科大学卒業
1997年 埼玉医科大学第一外科入局 外科研修 (一般外科、呼吸器外科、心臓血管外科)終了
1999年 戸田中央総合病院心臓血管外科医として就職 2000年 埼玉医科大学心臓血管外科就職
2006年 公立昭和病院心臓血管外科就職 2012年4月より岡村医院、医師として勤務し現在に至る
2012年 岡村クリニック開院

※計15年心臓血管外科医として勤務 大学病院および関連病院において、心臓血管外科医として勤務

外科領域のみならず内科医としての経験を生かし、循環器領域疾患を始め、患者さんがお悩みに感じることなど気軽に何でも相談できるような地域のかかりつけ医院を目指す。

『便秘』は、長く続くと吐き気や腹痛といった症状をともなうため、不安になるものです。

しかし、放っておくと悪化や病気をまねきます。長く続く場合は病院を受診することをおすすめします。

また、便秘について正しく知っておくことが、病気などの回避や改善になります。

この記事では、便秘はどの段階から病院へ行くべきか、どんな治療をするのか等について解説します。

便秘の定義やともなう症状について

1.便秘の定義とは

便秘とは

「便秘」に明確な定義はない!?

排泄は個人により量と回数が異なるため、じつは「便秘」の定義を明確にするのはむずかしいとされています。

「便秘」は、排便がないのを苦痛に感じる状態

通常であれば、1日に1〜2回の排便があります。2〜3日に1回の排便でも、本人が苦痛に思わない場合は便秘とはいいません

こんな場合も「便秘」といえます!

毎日排便があっても便が硬く少量の場合・残存感がある場合・排便に苦痛を感じる場合は、便秘といいます。

便中の水分がとぼしく硬くなったり、便の通り道がせまくなり排便時に困難や苦痛を感じたりする場合も便秘といえます。

2.便秘にともなう症状

便秘

便秘になると便通不良だけでなく、下腹部の不快感・腹部の膨満感・腹痛・悪心・嘔吐などの症状を発する恐れがあります。

これらの症状は、便秘によって腸内容物(便になる前の食べ物や余分な水分など)の腐敗が進行して、有害物質が生成されるために起こります。

便秘には「急性」と「慢性」の2種類がある

便秘は、大きく『急性』と『慢性』の2つに分けられます。

原因はさまざまですが、急性の場合は医療機関での診断と治療が必要になることがあります。

とくに、「出血してしまっている場合」や「腸管が狭窄・閉塞をともなっている場合」には、命に関わる重い合併症の可能性があります。

1.『急性便秘』

便秘

機能性便秘

腸(消化管)に異常はないが、腸機能の低下により排便回数や排便量が減少します。

器質性便秘

大腸の炎症やがん、手術後の癒着など、腸そのものに原因があって排泄量が低下する場合があります。

2.『慢性便秘』

便秘

機能性便秘

「過敏性腸症候群」などの病気も含まれます。

腸に疾患がないにもかかわらず慢性的な腹痛を伴う下痢や便秘が起こり、排便すると痛みが軽くなるのが特徴です。

生活習慣(とくに不安や緊張といったストレス)が原因で便秘が起こります。

器質性便秘

急性と同じく、腸(消化管そのもの)に原因があって排泄量が低下している場合です。

症候性便秘

腫瘍や大腸の病気によって排便が障害されます。

糖尿病やパーキンソン病など、内科的な病気が当てはまります。

薬物性便秘

薬物中毒・重金属中毒・そのほか薬物の副作用でも便秘が起こることがあります。

重金属中毒とは、体内で4~5以上の比重の重金属成分(白金・金・ 水銀・銀・鉛・銅・鉄・クロム・マンガン・コバルト・ニッケルなど)を吸収することで起こる病気で、慢性化すると臓器に支障が出ます。

便秘で病院へ行くべき?放置したときのリスクは?

1.こんな時は病院へ!

病院

7日以上便秘が続くようであれば病院へ

先にも述べたように、毎日排便がなくても、排便のリズムに問題を感じなければ便秘とはいえません。

そのため、「何日排便がない場合」などとは言いがたい部分もあります。

しかし、7日以上便秘が続くようであれば病院を受診した方がよいでしょう

つらい…と感じたら一度病院で相談を

排便のトラブルがあると、メンタルも落ち込んで憂鬱になりがちです。あまり続くと、日常生活に影響が出ることもあるでしょう。

「便秘ごときに病院に行くなんて…」、「単に便秘が続いているだけ」などとは思わず、つらいと感じたら、病院を受診して相談しましょう。

2.便秘を放置するリスク。こんな病気を起こすことも!

注意

便秘を放置することにより起こる病気をいくつかご紹介します。

『腸閉塞』

『腸閉塞』は、便やガスが排泄されず小腸や大腸で詰まってしまう病気です。

長く体内に留まった便は、水分が腸で吸収されて硬くなってしまいます。この硬くなった便が腸内を移動できなくなると、排泄物がどんどん溜まってしまいます

そのため腹部膨満感などから吐き気や嘔吐をもたらすほか、老廃物が体から出られないことで命の危険につながる恐れもあります。

『腸穿孔(ちょうせんこう)』

腸は弾力があるため穴が開くことはない臓器です。しかし、極度に硬くなった便が腸壁を破ると腸に穴が開くことがあります。これを『腸穿孔』といいます。

腸壁に穴が開くと、腸内の内容物が他の臓器にもれ出します。腹腔内は無菌状態のため、大腸や便の菌が腹腔内に出てしまうと死に至るケースもあります

この場合は、ただちに適切な処置を行わなければなりません。

『大腸ポリープ』『大腸癌』

大腸ポリープの形成にも便秘が関与しているといわれています。

便秘の状態が長く続くと、腸内で便が腐って有害なガスが発生します。この有害な物質は体内にとどこおって悪玉菌を増やすため、腸内環境が悪化していきます。

そうして、ポリープや癌などが発生しやすくなります。

病院での便秘治療は?何科?

1.何科を受診したらいい?

病院

内科や消化器内科を受診しましょう。

まずは受診してみて、医師と相談しながら治療を始めるのも良いでしょう。

2.便秘の治療は4つ!

治療

便秘には以下の治療法があります。今回はそのうち、『食事療法』に注目して解説します。

  • ・薬物療法…下剤や漢方などを用いる療法。
  • ・生活療法…規則正しい生活習慣を身につけ、排便習慣をつける療法。
  • ・食事療法…バランスの良い食事、乳酸菌、水分の摂取などによる療法。
  • ・心理療法…心身や生活の状態を見直し、ストレス解消を図る療法。

3.食事療法の方法は?便秘を改善するために気をつけること

食事

腸の機能を低下させない食事が大切

便秘のタイプによっては、食事で腸を刺激すると逆効果になることがあります。

『弛緩性(しかんせい)便秘』といって、加齢や運動不足、下剤の影響などによって腸管全体の機能が低下した場合、日常的に便秘が起こることがあります。

腸の動きを活発にして、便を増やす食事を!

『弛緩性(しかんせい)便秘』の場合、腸の動きが弱くなっています。そのため、便の量を増やして腸を活発にする必要があります。

穀物や豆類、野菜類(ごぼう・オクラ・きのこ)などに多い『不溶性食物繊維』を摂ると腸が活性化されます

食生活の乱れやお酒も便秘の原因に!

ストレスなどが原因で腸の機能が低下して起こる『けいれん性便秘』は、下痢と便秘をくり返すのが特徴です。食生活の乱れや、お酒の飲み過ぎも原因になるとされています。

消化が悪いものは腸を刺激してしまうためよくありません。

熟した果物・海藻類・野菜類(レタス・ほうれん草・トマトなど)に多い『水溶性食物繊維』は、軟便にしてくれます

日ごろから気をつけたいこと

基本的には、「水分をとる」「バランスの良い食事に気をつける」「適度な運動をおこなう」ことが第一であると覚えておいてください。

まとめ

便秘になったら市販の薬を活用する方も多いかもしれません。

しかし、すぐに市販薬を頼るのではなく、まずは原因を探ることが大切です。「ストレスがかかっていなかったか」「食生活はどうだったか」など生活を振り返ってみましょう。

生活を改善しても治らない場合は、医療機関を受診することも考えてください。

原因を知って、よい排便サイクルを身につけ、快適な生活を送っていきましょう。

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