眼科でうける「結膜炎」の治療法を解説。市販薬は防腐剤に注意して!

結膜炎 治療

この記事の監修者

中島秀登先生

監修者

中島眼科

院長:中島秀登 先生

平成9年 慶應義塾大学医学部卒業
平成9年 慶應義塾大学医学部眼科学教室 入局
平成13年 慶應義塾大学附属伊勢慶應病院眼科 部長
平成14年 慶應義塾大学病院眼科 助教
平成16年 順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院眼科 助教
平成19年 JCHO埼玉メディカルセンター眼科 部長
平成20年 医学博士号取得
平成26年 中島眼科 開設

『結膜炎』にかかると、目がかゆい、目やにが出るなどの不快な症状があらわれます。

原因によって薬がちがうため、眼科で処方を受けましょう。

この記事では、結膜炎の種類ごとの治療法や市販薬を使うさいの注意点について解説します。

結膜炎の眼科での治療方法について

1. 結膜炎の治療方法は種類によって違う

目

結膜炎は、『感染性結膜炎』か『非感染性結膜炎』かによって、治療方法がちがいます。

どちらの場合も、基本的には「点眼薬」による治療になります。

2.人にうつる!『感染性結膜炎』の治療

治療

『細菌性結膜炎』の場合

細菌性けつあkいろいろな細菌に効果がある「抗生物質」の点眼をおこないます。

細菌によって効果のある薬がちがうので、再発した場合は以前の薬が効かなくなる こともあります。そのため、医師や薬剤師が慎重に薬を選択します。

『ウイルス性結膜炎』の場合

ウイルス性結膜炎では、体内でウイルスの抗体ができるのを待ち、自然回復をめざします

ウイルスに直接効果のある点眼薬はないのですが、細菌感染が起こることを予防する「抗菌点眼薬」が使用されます。また、炎症を抑えるためにあわせて「ステロイド薬」の点眼をおこなう場合もあります。

3.『アレルギー性結膜炎(非感染性結膜炎)』 の治療

アレルギー

ウイルスが原因ではなく、ドライアイ・ハウスダスト・コンタクトレンズ・花粉症などによるアレルギー反応として起こる結膜炎です。

『アレルギー性結膜炎』の場合、症状が強ければ「ステロイド薬」の点眼で炎症を抑えます。症状が弱ければ、「非ステロイド性の抗アレルギー薬」を用います。

アレルギー性結膜炎は、アレルゲン(アレルギーのもと)を遠ざけることで症状が治まります。そのため、自分自身が持っているアレルギーを知っておくことも大切です。

結膜炎になったら、市販薬を使ってもよい?

1.症状に応じた目薬を選びましょう

目薬

目薬は、結膜のあるまぶたの裏側から眼球の表面にかけて袋状になった部分に溜まって、目の奥へと浸透していきます。

2.市販薬は軽い症状のときのみにしましょう

目薬

軽い症状であれば、手軽に買える市販薬を一時的に利用するのもよいでしょう。

パッケージに成分表示があるので、よく確認して症状に合ったものを選択してください。

結膜炎の症状によって目薬に含まれる成分がちがうため、薬剤師に相談するのがおすすめです。

3.市販薬は防腐剤に気をつけましょう

注意

市販薬は、品質を維持するために、防腐剤を使用しています。

高濃度の防腐剤は角膜(黒目の部分)に影響を及ぼす とされています。

とくに、「塩化ベンザルコニウム」という成分が含まれている場合は、コンタクトレンズに吸着しやすく、角膜への影響がより大きくなります。

4.使用期間・使用方法・回数を守って使用すること

注意

涙に近い成分で作られる「人工涙液型点眼薬」は、ソフトレンズの上から使用でき、防腐剤が少ないとされています。

しかし、疲れ目用の目薬には、防腐剤が多く含まれていることもあるため注意が必要です。必ず、「使用期間・使用方法・回数」を守るようにしましょう。

5.市販薬では治らない場合もある!

治らない

市販薬を使用しても体内で免疫ができるまで治らない場合があります。誤った対処法をしてしまうと、悪化する可能性も高くなります。

「市販薬が合わない」「市販薬で治らない」と感じたら、 必ず眼科を受診して適切な薬を処方してもらいましょう。

結膜炎の治療中に注意すること

1.目薬は指示された期間のみ使用しましょう

目

病院で処方される目薬や人工涙液型目薬は、症状に合わせた治療薬です。

防腐剤を含まないタイプであれば開封後1週間、含んでいる場合でも一か月を過ぎたら捨てるようにしましょう。処方された指示通りに使用することが大切です。

2.コンタクトの人は防腐剤に要注意!

コンタクト

濃度の低い「塩化ベンザルコニウム」を含む防腐剤が使用されている場合、1日4回程度の使用であれば、問題はないとされています。

しかし、先に述べたように、「塩化ベンザルコニウム」はコンタクトに浸透する性質があります。長期間使用するコンタクトレンズの上からの点眼は避けてください。

3.目薬をさすときはここに注意!

目

目薬をさすときは、目やまつげに触れないよう注意してください。

涙や目やにに含まれる細菌が、目薬に入らないようにします。また、途中でやめることなく、しっかり治るまで点眼を続けましょう。

他の人に結膜炎をうつさないために

感染性結膜炎の場合の感染予防や、プールはいつから入れるかなどについて解説します。

1.感染を防ぐために気をつけたいこと

注意

感染性結膜炎の場合、他の人に感染しないように十分な注意が必要です。

以下のことを守って、家族や周囲への感染を防ぎましょう。

  • ・目を手で触らない
  • ・手は石けんをつけてよく洗う
  • ・涙や目やには使い捨てできるティッシュを使って拭く
  • ・使ったティッシュはすぐ捨てる
  • ・洗濯物は別に洗う
  • ・お風呂は一番最後に入る
  • ・タオルは同じものを使用しない

2.子どもの出席停止について

出席停止

『流行性角結膜炎』(別名:はやり目)、『急性出血性結膜炎』(別名:アポロ病)、『咽頭結膜熱』(いんとうけつまくねつ)と診断されれば、登校禁止となります。

これらの結膜炎は、ウイルス性の感染性結膜炎で、結核などともに「学校伝染病」に指定されています

この病気にかかった場合は、眼科医から登校の許可が出るまで登校禁止となります。

3.プールはいつから入れる?

水泳

発症から2週間はプールに入らないこと

感染性結膜炎の症状がある場合、発症から2週間以上はプールに入るのは避けましょう

眼科を受診し、適切な治療を受けましょう。プールで周りの人へ感染を広げてしまう可能性があります。

『アレルギー性結膜炎』の場合も様子をみましょう

アレルギー性結膜炎の場合、症状が強く出ているのであればプールは避けましょう。

症状が弱くなれば、ゴーグルをつけてプールに入ることは可能です。しかし、少しでも悪化することがあればすみやかに中止しましょう。

いずれの場合も、眼科医と相談して、プールに入れるのか慎重に判断する必要があります。

まとめ

結膜炎かも?と感じたらすぐに眼科へ

結膜炎の治療は、症状に合わせて適切な治療をおこなうことが大切です。

市販薬の目薬を使用することも可能ですが、一時的なものと考えておきましょう。

結膜炎の疑いがある場合は、眼科を受診して適切な目薬を処方してもらってください。

感染性の場合は、衛生面に気をつけましょう

感染性結膜炎の場合、治療中にほかの人に感染しないように注意しましょう。

完全に治るまでは、「目をさわらない」「手をよく洗う」「タオルや洗面器の共用は避ける」などを心がけてください。

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