結膜炎の種類ごとの症状を解説。充血や目やにが多い人は要注意!

結膜炎 症状

この記事の監修者

山本央子先生

監修者

大森海岸やまもと眼科内科

院長:山本央子 先生

医学博士、日本眼科学会認定の眼科専門医

1995年 学習院女子高等科 卒業
1995年 聖マリアンナ医科大学 入学
2001年 昭和大学眼科学教室 入局・大学院 入学
2004年 御前崎総合病院 赴任
2005年 昭和大学藤が丘病院 助教
2006年 日本眼科学会専門医 取得
2008年 菊川眼科 赴任
2015年 大森海岸やまもと眼科内科 開院

屈折矯正、角膜、小児眼科

「医師」とは、患者さんがお困りの症状を改善させるべく、その「手がかりの一端」を担わせていただく職業であるとの教えを幼い頃より目で見て肌で感じて育ち、現在に至る。
どなたでも安心感をもっていつでも駆け込め、体に関する事であれば何に関しても相談できるような間口が広いクリニックを目指す。

鏡を見たら目が真っ赤…!と症状に気がつくことも多いのが『結膜炎』です。

じつは結膜炎には、感染症やアレルギーなど、さまざまな種類があります。

この記事では、『結膜炎』の種類別の症状や対処法をご紹介しています。

結膜炎をカンタンに解説!

1.結膜炎を一言でいうと?

充血

結膜炎は、目の白目部分と結膜が赤く充血する病気です。

「充血する」「目やにや涙が出る」など不快な症状があり、見た目だけでなく、日常生活に支障がでることもあります。

このときに出る目やには、目に入った垢や古い細胞などの老廃物で、『眼脂』ともよばれます。

2.結膜の働きって?

目

結膜とは、眼球からまぶたの裏側までをおおっている粘膜です。 また、結膜には涙の成分である「ムチン」という粘液を分泌する働きがあります。

3.ウイルスなど、感染症による結膜炎が多い

ばい菌

結膜炎はウイルスや細菌などによる感染症であることも多く、乳幼児の場合は失明の原因になることもあります。また、ウイルスによるものだと、有効な治療方法はありません。

接触による感染力が強く、「はやり目」ともいわれます。感染してから1~2週間おくれて症状があらわれ、ゆるやかに数週間~数年続きます。ふだんから手洗いをおこない、予防に努めましょう。

結膜炎の種類と原因について

結膜炎の原因はさまざまであり、『急性結膜炎』と『慢性結膜炎』 に分類されます。

1.結膜は外部にさらされている!

目

結膜炎を引き起こす黄色ぶどう球菌・表皮ぶどう球菌・アデノウィルス・エンテロウィルス・花粉といった原因菌は、身のまわりにごく普通に存在しています。

そのため目を開けている間はつねに外部にさらされた状態で、非常に刺激を受けやすくなっています。

2.結膜は異物がたまりやすい場所でもある

細菌

結膜は袋のような構造をしており、異物 がたまりやすくなっています。

前項の細菌などに加えてゴミやホコリも付着しやすい場所なので、感染症状やアレルギー反応を起こすことが多いと言えます。

3.細菌やウイルスは涙を好む!

涙

目はいつも涙で潤っているため、水分があります。それだけでなく、適度な温度や栄養分があるため、細菌やウイルスの繁殖に適した環境です。

そのため、結膜は感染やアレルギーによる炎症が起きやすくなります。

結膜炎の種類ごとの症状は?

1.急性結膜炎

目

どんな病気?

目の白目部分(結膜)が急に充血して、目やにが出る病気です。

原因は?

原因は、「感染性」と「アレルギー性」に分かれ、さらに感染性のなかで「ウイルス性」と「細菌性」に分けられます。

症状は?

症状としては、結膜の水ぶくれ(むくみ)・ころころとした異物感・かゆみ・光が異常にまぶしい・熱感などがあります。ひどくなると痛みをともなうこともあるでしょう。

2.慢性結膜炎

ドライアイ

どんな病気?

急性結膜炎の症状が、ゆるやかに長く持続する状態で、数週間から数年以上続くこともあるとされています。

原因は?

原因は、「細菌感染」「アレルギー」「ドライアイ(涙液分泌低下)」などが考えられます。

症状としては、「つねに目の白目部分(結膜)が充血している」「目やにが出る」「異物感やかゆみがある」などがあります。

症状は?

症状が悪化すると、まぶたの裏側にぶつぶつ(乳頭)や結膜結石という小さな砂状の結晶があらわれます。

3.流行性角結膜炎(はやり目)

流行

強い感染力を持つものです。

一週間程度の潜伏期をおいて「目がまっ赤に充血する」「まぶたが腫れる」「まぶたの裏側がざらざらする」「異物感がある」「耳の前のリンパ節が腫れる」などの症状が出ます。

4.急性出血性結膜炎 別名:アポロ病

アポロ病

潜伏期は1日と短く、鮮やかな結膜下出血を起こして「目の充血」「白目の出血」がみられます。

細菌の二次感染を防ぐ目的で抗生物質と抗炎症薬の点眼を使用し、発病後1〜3週間程度で治ります

アポロ11号の月面着陸と同じ年に流行したことが、名称の由来です。

5.咽頭結膜熱 別名:プール熱

プール

夏かぜの症状のひとつで、夏場のプールを介して感染します。潜伏期は、数日から1週間です。

症状としては、「39度から40度の高熱」「咽頭粘膜が赤く腫れる」「目の痛み」「まぶしさを感じる」「涙が出る」「目やにが出る」など、結膜炎と同じ症状 が見られます。

6.アレルギー性結膜炎

細菌

アレルゲンや抗原(ウイルスや細菌、異物など)に対する、生体防御反応によって結膜に炎症が起こ ります。

アトピー体質の方に多く、花粉・ハウスダスト・動物の毛・コンタクトレンズなどが原因です。

症状としては、「かゆみ」「充血」「異物感」「目やに」が見られます。

7.急性カタル性結膜炎

目

「カタル」とは、粘膜の表面に起こる炎症のことです。

細菌による結膜炎で、「充血」「目やに」「涙が出る」などの症状があります。

8.春季カタル

春夏

重症の「アレルギー性結膜炎」で、結膜や角膜に炎症や潰瘍を引き起こします

春から夏にかけて悪化しやすく、子どもにかかりやすいとされています。

9.淋菌性結膜炎 別名:膿漏眼(のうろうがん)

危険

非常に重症な「急性結膜炎」です。

淋菌(りんきん)の感染が原因となって、濃いクリーム状の目やにが大量に出ます

放置すると角膜が溶け、眼球の内容物が出てきて失明に至ります。

まれに、淋病を持つ母親から生まれた新生児が、産道感染して起こることがあります。

10.クラミジア結膜炎 別名:トラコーマ

目

クラミジア感染が原因で起こる結膜炎です。

性行為によって目に感染する場合と、新生児が産道感染する場合があります。

症状としては、「充血」「目やに」「涙が出る」などで、慢性化しやすいとされています。

結膜炎が疑われる場合の対処法

1.病院へ行くべき?

医師

結膜炎が疑われる症状がでたら、すみやかに眼科を受診しましょう。

早めに対処し、人にうつさないことが大切です。

結膜炎を放っておくと、ドライアイや角膜混濁などの合併症や視力障害を引き起こすこともあるので注意が必要です。

また混合感染を引き起こすこともあり、正常な結膜に備わっている感染防御機能が働かなくなると新たな細菌に感染することがあります。

2.家庭での対処法

家

感染の可能性にかかわらず、家庭での感染を日ごろから防ぎましょう。

目をこすったりしない、さわらない

目をさわった手で物をさわると、さわった物が感染源になってしまいます。

よく手を洗い、ペーパータオルを使用する

石鹸でこまめに手を洗います。タオルが感染源になることもあるため、ペーパータオルがおすすめです。

結膜炎になった場合、お風呂や洗濯物に注意!

結膜炎になった場合、お風呂は最後に入って、掃除もしっかりおこないましょう。

また、周囲に感染させないように、洗濯物にも注意が必要です。

まとめ

結膜炎には、さまざまな種類があります。

とくに、感染力が強い『ウィルス性結膜炎』は周りの人に感染しないよう、じゅうぶんな注意が必要です。

「目の充血」「かゆみ」「目やにが出る「光がまぶしく感じる」など結膜炎が疑われる症状があれば、すみやかに眼科を受診しましょう。早めに治療を受けるこが大切です。

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