大腸がん検診で陽性になったら?その後の検査の流れや治療を詳しく解説!

大腸癌 検査陽性

この記事の監修者

成田亜希子先生

監修者

成田亜希子 先生

弘前大学 卒業

医学部卒業後、一般内科医として勤務。

公衆衛生の分野にも携わり、国立医療科学院での研修も積む。

二児の母でもある。

40歳以上の人が対象の大腸がん検診では、便の中に血液が混ざっていないかを調べる「便潜血検査」が行われます。

陽性になった場合には、大腸がんの可能性があるため更に詳しい検査が必要です。

この記事では大腸がん検診で陽性判定が出た場合、どのような精密検査を受けるのか詳しく解説します。

大腸がん検診で陽性になったら…

トイレ

「便の中に血液が混ざっている」状態であることがわかります。

1.大腸がんである可能性は高い?

大腸がんを発症している可能性があります。

大腸がんは大腸の粘膜にできる腫瘍のことです。

腫瘍は便が通過するときなどの些細な刺激で出血し、その血が便と混ざるために便潜血検査で陽性になります。

大腸がん以外の出血を起こす病気の可能性も

しかし、大腸の中で出血を起こす病気は大腸がんだけではありません。

40歳以上の男性に多く見られる痔をはじめ、ポリープや憩室炎、胃腸炎など様々な病気でも出血が生じます。

このため、陽性の場合でも大腸がんであると言い切ることはできないため、更に詳しい検査が必要となります。

2.精密検査ではどんなことをするの?

病院

検査の流れ

一回の便潜血検査だけで大腸粘膜から出血をしているか判断することはありません。

医療機関によっても異なりますが、多くは検診後に受診すると2~3回の便潜血検査が繰り返されます。

便潜血再検査でも陽性の場合には、大腸内視鏡検査によって大腸の内部を詳しく調べる検査が行われます。

3.検査結果はいつわかるの?

医師が大腸の内部を観察しながら行います。

何も異常が見られない場合には、大腸がんではありません。

結果は検査終了と同時に知らされます。

大腸内に腫瘍が見つかった場合

病理検査の結果によって大腸がんと確定診断されます。

3~7日ほどで結果が出ることが多いです。

4.大腸内視鏡検査について

お腹

どんな検査?

肛門から内視鏡を挿入して、大腸全体を観察する検査です。

腫瘍が発見された場合、その組織の一部を採取して病理検査(顕微鏡で観察して良性・悪性の判別を行う検査)をすることもあります。

何科で受ける?

消化器内科消化器外科など消化器に特化した診療科で受けることができます。

前処置

大腸の内部を隈なく観察するため、前日から効果の強い下剤を服用して大腸に溜まった便を排出するための処置が必要となります。

検査時間

検査自体は30分~1時間程度で終わります。

しかし、大腸が長い人や入り組んだ形の人は時間がかかる場合もあります。

費用

お金

費用は検診での異常による精密検査のため、健康保険の適応となります。

相場は1~2万円ですが、病理検査をした場合や検査後に薬が処方された場合には追加料金が必要です。

検査を行う診療科や費用は医療機関によって異なるため、事前に受診予定の機関に確認しておくとよいでしょう。

精密検査で大腸がんがみつかったら…

グリーン

1.どんな大腸がんが見つかるの?

早期がんから末期がんまで

精密検査で発見される大腸がんは早期がん(ステージⅠ)もあれば、他の臓器に転移しているような末期がん(ステージⅣ)まで様々です。

5年生存率は?

早期がんでは98%、末期がんでは20%です。大腸がんは早期がんの段階で適切な治療を行えば、治癒する可能性が高いがんなのです。

大腸がんは自覚症状が少なく、何の症状もないままがんが進行し、検診で発見されたときにはすでに末期がんの場合も少なくありません。

早期発見のために!

早期の段階で何らかの症状を自覚することはほとんどなく、定期的にがん検診を受けることが非常に重要なのです。

2.精密検査後の治療の流れ

医師

精密検査の結果大腸がんと診断された場合

多臓器やリンパ節への転移がないかを調べるためにCT検査などが行われます。

転移がなく腫瘍が小さい場合

大腸がん治療の基本は、がんを切除することです。

切除方法は腫瘍の大きさや部位、転移の有無によって大きく異なります。

転移がなく、腫瘍が小さい場合には内視鏡や腹腔鏡での切除が可能です。

開腹手術よりも体への負担が少なく、社会復帰までの時間も短縮できます。

腫瘍がある程度大きい場合

開腹手術による切除が必要です。

がんを切除して、大腸をつなぎ合わせる手術が行われます。

しかし、肛門に近い部位のがんでは大腸同士をつなぎ合わせることができず、人工肛門が作られます。

がんを切除したあとは、再発を防ぐために抗がん剤治療と放射線治療が3~6か月ほど行われることが多いです。

末期がんの場合

手術を行えない場合がほとんどです。

治療は緩和ケアが中心となりますが、進行を防ぐために抗がん剤治療や放射線療法を行って、がんが縮小化したら切除手術を行うこともあります。

まとめ

お茶

大腸がんは早期がんであれば治る見込みの高いがんです。

しかし、大腸がんは自覚症状が少なく、早期発見のためには大腸がん検診を受けることが重要となります。

検診で陽性と判定された場合には、必ず精密検査を受け、早期治療につなげましょう。

 

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