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赤面症の治し方は?病院でうける治療と、原因から考える対処法を紹介!

赤面症 治し方

この記事の監修者

岩瀬利郎先生

監修者

日本医療科学大学 

兼任教授:岩瀬利郎 先生

浜松医科大学 同大学院修了 医学博士
神経分子病理学の研究に従事
埼玉医科大学精神医学教室
ジョンズ・ホプキンス大学医学部に短期留学
石心会狭山病院精神科部長
2011年 武蔵の森病院院長
2019年 日本医療科学大学兼任教授
「薬を処方するだけの医療でもなく、かといって話を聞くだけのカウンセリングでもない」医療を目指す。

人とコミュニケーションをとる際に、顔や耳が赤くなる…そんな場合を『赤面症』といいます。

赤面症は病気の名前ではなく、 『社会不安障害』という病気の身体症状のひとつです。社会不安障害は、「社会生活」や「対人関係」に影響が出る病気です。

こちらの記事では、精神疾患とも関連がある『赤面症』について、治し方を中心に解説します。

『赤面症』ってどんな病気?

赤面症を気にする女性のイメージ

1.赤面症の症状とは

『赤面症』とは、人と接したときや人前に出たときに顔や耳 が赤くなることをといいます。

しかし、具体的に身体の「どの部分」が反応して、赤面するのかはまだ解明されていません。赤面症は、突発的に起こるため、症状を防いだり治したりするのはむずかしいとされています。

2.赤面症は『社会不安障害』の症状のひとつ

『社会不安障害』は、人とのコミュニケーションに対して恥ずかしさや恐怖を感じます。その不安や恐怖を見せることで、否定的な評価を恐れてしまう病気です。

身体症状としては、赤面症のほかに、パニックや動悸などがあります。

3. 赤面症は『対人恐怖症』 の症状のひとつでもある

着物姿の赤面症の女性

赤面症は、日本特有の精神疾患とされている『対人恐怖症』 の症状の一つとも考えられており、『赤面恐怖症』と呼ばれることもあります。

『対人恐怖症(社会不安障害)』は、人に対して過剰に恐れや不安を抱いてしまう病気です。人と会うことで悩みや不安が大きくなり、社会生活にも支障をきたします。

4.人とのコミュニケーションが苦手ではない人も発症する!

赤面症に悩んでいるのは、人とのコミュニケーションが苦手だと感じている人だけではありません。

表面上は人とのコミュニケーションに積極的で社交的に見える人でも、赤面症に悩んでいる人はいます。決して、性格だけが影響するとはいい切れません。

赤面症の原因は一体なに?

緊張、動悸、血流が上がるイメージ

1.自律神経が関係?皮膚の血流が増えて赤くなる!

身体のどこかに異常があったり、疾患があったりするわけではありません。

顔が赤くなるのは、『社会不安障害』の目印となる身体反応です。

「なぜ赤面するのか」は完全には解明されていませんが、自律神経系のうち『交感神経』が優位になることで皮膚の血流が増えると想定されています。

2.自己評価が低いことで緊張し赤面する!?

赤面症になる人の多くは、『自己評価(自尊感情)』が低いともいわれています。

相手を見たり話したりするときに、過剰に緊張して神経質になることで赤面してしまいます。

緊張することで先に解説した『自律神経』が乱れ、心拍数や体温、血圧などが上昇し、赤面や動悸、発汗などの症状があらわれます。

自己評価が低いことで、「自分よりも相手の方が高い」と勝手に優劣をつけてしまうことも原因の一つです。

自己評価が低く不安になるイメージ

3.心配しすぎてさらに赤面してしまうことも…

赤面すること自体は、ある程度ならだれにでも起こる 正常な生理的反応です。それを過剰に心配してしまって、赤面することを恐れることが問題です。

他人からの評価を気にしすぎたり、考えていることを見透かされている気分になったりと、他人の反応に気を取られることも、「赤面症の原因」の一つになります。

4.相手によって「赤面の度合い」がちがう!?

よく見られたい相手ほど赤面する!

自分にとって、相手の「重要度」が高いほど、赤面しやすい傾向にあります。

わかりやすくいえば、好きな人や芸能人と会った場合が最も赤面しやすいといえるでしょう。

ふだんとは違う場面で、少しでも自分をよく見てほしいというときに赤面しやすくなります。

苦手な人や重大な場面で赤面することも!

面接をして女性が緊張している写真

たとえば、仕事における重要な面談や面接も赤面しやすい場面です。

逆に、自分が苦手だと判断している人に対しても赤面しやすいという傾向があります。

苦手な相手によく見られたいということではなく、知らないうちに劣等感を感じていたり、相手の自信満々な様子に気負いがあったりするためです。

5.赤面症になりやすい人

以下の人が『赤面症』になりやすいとされています。

・神経質で几帳面な人

・真面目といわれやすい人

・自己評価が低い人

・人に嫌われたくないという欲求が強い人

・自分を少しでも高く見てほしいという気持ちがある人

・他人の目を気にしすぎてしまう人

赤面症の治療について

赤面症の人に精神科医が処方するイメージ

1.病院は何科へ行くべき?

根本に、『社会不安障害』が考えられるため、『心療内科』『精神科』『神経科』を受診するとよいでしょう。これらの科は、『うつ病』や『神経症』などを幅広い精神疾患を受け入れています。

ストレスによる病気は、社会不安障害以外にもさまざまなものがあり、医師に診断してもらわないと、明確にはわかりません。

体調に影響がないからといって自己判断をせずに、まずは病院を受診するようにしてください。

2.すぐに心療内科や精神科を受診できない場合は?

どうしても時間がない場合や近くに該当する病院がない場合は、まずは近くのかかりつけの内科を受診するのもよいかもしれません。

内科医は精神疾患の専門医ではありませんが、どんな部分に異常があってどんな治療が必要かを適切に判断してくれます。必要に応じて病院を紹介してもらえるでしょう。

3.病院ではどんな治療を受ける?

血液検査のイメージ

病院での検査

『甲状腺疾患』『アレルギー』『膠原病』『アルコール症』など、ほかに赤面する可能性のある病気ではないか、血液検査やパッチテスト(肌に貼り付けて反応を調べる)等の検査 もおこないます

精神的な原因がある場合は内服薬での治療

社会不安障害やほかの精神疾患が見つかった場合、具体的に効果のある内服薬を処方してもらえるでしょう。

気になることがあれば医師や心理カウンセラーに相談を

人前で自分に自信が持てない明確な理由がある場合には、それを達成できるように取り組むのも一つの方法です。医師や心理カウンセラーの力を借りると、改善も早まるでしょう。

自分でできる赤面症の治し方

1.赤面しやすい「相手」や「場面」を把握し、傾向をつかむこと

よく見られたい人や、とくに好きな人の前だけで赤面する人、逆に苦手な人の前だけで赤面する人、どちらも赤面する人など、人によって赤面しやすい相手や場面はさまざまです。

自分の傾向を知ったうえで、少しでも冷静に話すように心がければ、軽くなることもあります。

2.ほかの病気の可能性がなければ生活改善を!

人とおしゃべりしてコミュニケーションに慣れようとしている写真

ほかの病気が原因ではないことがほとんどなので、生活のなかで改善していくのがよいでしょう。緊張する場面では時間的余裕を持って行動するのも1つの方法です。

人とコミュニケーションをとる機会を増やし、人に慣れていくようにします。

少しずつ慣れてくると、必要以上に恥ずかることや、自分を下に見ることもなくなってきます。それだけでもずいぶん、表情に変化を感じられるでしょう。

まとめ

赤面症は『社会不安障害』の一つ

赤面症とは、人と会話していると顔や耳が赤くなり、ほてってしまうことです。

精神的な疾患であるため、直接的な治療法が少ないのが現状です。

そのため、根気よく自分で治していくことが大切です。少しでもたくさんの人とコミュニケーションをとってふれあい、人と話すことに慣れましょう。

医師の力を借りながら人に慣れていきましょう

自力での克服がむずかしく、日常生活で症状が出やすい場合は、医師の力を借りましょう。

人に慣れて、人と話すことに違和感を覚えなくなってくると、発症も少なくなり、治りやすいといわれています。必要以上に自分を下に見ることなく、自信を持って毎日生活できるといいですね。

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