日本とは違うオーストラリアの紫外線…観光で訪れるなら注意すべきこと

オーストラリア_紫外線

この記事の監修者

kikuko matsunari

監修者

松成紀公子 さん

株式会社ピーカブー 代表取締役
子供のための紫外線対策協会 会長

子供のアトピー発症がきっかけで紫外線対策ウエアブランドEPOCHAL(エポカル)を立ち上げ16年。
ブランドのプロデューサーとして、企画、製品デザイン、カメラマンも務める。
協会では「子どものための紫外線対策」の講師を行い啓蒙活動を行っている。

オーストラリアは南半球の大陸で、日本とは逆の季節になります。10月・11月のオーストラリアでは、たくさんの花が咲く春で、日本の5月くらいのベストシーズンですが、紫外線がどんどん強くなる季節でもあります。

オーストラリアは、世界一の「紫外線対策大国」です。なぜなら、皮膚がんになる人が3人に1人と驚くほど多いことから、国の政策が教育機関にまで浸透しています。どうしてこんなに皮膚がんになる人が多いのでしょうか?

また、これからの時期にオーストラリアを旅するなら、わたしたちはどんな準備が必要なのでしょうか? 紫外線が強い国を旅するにあたって、ぜひご一読ください。

オーストラリアの紫外線から肌を守るために

日本が寒くなる時期に、シドニーやメルボルンに旅行される方は多いかもしれません。ご存知の方も多いと思いますが、前述した通り、オーストラリアは世界で一番の紫外線対策大国です。ここでは、オーストラリアでの肌の守り方についてお話しをしたいと思います。

「SPF」と「UPF」の違いを理解する

UVカットクリームなどについている紫外線を遮る目安を「SPF」といいます。そして、衣類における紫外線の遮蔽(しゃへい)効果のことを「UPF」と呼んでいます。

日焼け防止繊維製品の紫外線遮蔽性能を示す指標としてUPF値(オーストラリア/ニュージーランド規格・紫外線保護指数)が用いられています。日本では分かりやすいUVカット率で示していますが、オーストラリアではUPF値で表すのです。

UPF値は、その値を示す衣服を着用して紫外線を浴びた場合に、衣服を着用しない場合と同程度の日焼けをするためにかかる時間の倍率を示しています。

例えば、UPF50の衣服を着用して10分間紫外線を浴びた場合、衣服を着用しないで10分間紫外線を浴びた場合と同程度の日焼けをしてしまう時間は、50 (UPF) × 10分=500分かかることを意味します。

オーストラリアが紫外線対策大国である理由と対策

オーストラリアがなぜ紫外線対策大国なのか、その背景には世界一といわれる皮膚がんの発生率にあります。日本人と比べると、100倍も高いといわれています。

その理由は、元々イギリスからの移民が建国したこの国、原住民であるアボリジニと、近年アジアからの移民を除けば白人が主であり、しかも特に色素の少ないアイルランド系の人が多いことが原因です。さらに、紫外線の強さ、加えて「太陽の光を浴びたがる」生活にも原因があるといわれています。

日本とオーストラリアの紫外線の違いを知る

ここで、日本のつくばの10月とオーストラリアの紫外線の違いを確認してみましょう。

下記の図は、気象庁からのデータ2005~2018年の平均値になります。目安は、「UVインデックス値3以上は、UVケアが必要」とされていて、「できるだけ日陰を選び、長袖・帽子・サングラスを着用しよう」という指数だそうです。

UVインデックスつくば

【出典】気象庁「日本のつくばの観測データ」

http://www.jma.go.jp/jp/uv/ 気象庁ホームページより

 

下記URLでは、オーストラリアの都市・メルボルンの1年間の平均UVインデックスを確認できます。

【参考URL】https://www.arpansa.gov.au/our-services/monitoring/ultraviolet-radiation-monitoring/uv-index-model

 

18年2月のメルボルン

【写真】2018年2月のメルボルン

太陽が大きく、強い日差しのメルボルンは、日本とは異なります。それを感じたのは私だけではありません。

日本と比べると2.3倍ほどの強さの紫外線の場所です。さらに、「チクチク痛い」ほどの強烈な日差しです。

また、メルボルンの教育現場の一つとして日本人学校を訪れ、その様子を拝見してきましたが、野外活動する子供たちは全員、長袖・長ズボン、そして帽子をかぶっていて、みんな自分で朝出かけるときにUVカットクリームを塗り、ランチの後にももう一度塗る習慣がありました。驚くほどの徹底ぶりです。

メルボルンの教育現場

さらに、掲示板には、下記の写真のように、長袖・UVカットクリーム・帽子・日陰・サングラスの啓蒙ポスターが貼られ、オーストラリアの教育機関では紫外線対策を当然のように推進していることがよく分かります。

オーストラリア紫外線対策

オーストラリア方式で言うならば、日焼け予防には下記の5つが大切です。

Slip 長袖
Slop UVカットクリーム
Slap 帽子
Seek 影の利用
Slide サングラス

そして旅行の際には、このUVケアをぜひ行ってください。

肌が敏感な方も多いでしょう。安全確実にUVケアをするには、「紫外線対策用のUVカットウエアを着る」こと、「つばが広い7センチ以上の帽子をかぶる」こと、「どうしても露出してしまうところは、UVカットクリームを塗る」ことです。

オーストラリアはサングラスがメジャーです。子供たちもサングラスをしています。そんな紫外線対策用のサングラスも用意するといいと思います。

オーストラリア旅行で役立つ物

オーストラリアでは肌を露出する人が多いのですが、それはUVカットクリームをたっぷり塗る習慣があるからです。

シドニー郊外のボンダイビーチはとてもポピュラーなビーチで、駅からも比較的近く街もきれいなところです。国の専門機関の方々からすると、「自分から日焼けをしに行くような人は、海外からの観光客かも」と思われるようです。

海水浴

 

オーストラリアで一番有名な紫外線対策を呼びかける団体のショップ(Cancer counsil shop=ガン協議会)では、UVカットクリームが中心に置かれています。帽子は、ブリム(つば)が大きな物、スイムウエアはシンプルで、Tシャツやポロシャツまで取りそろえています。

服のサイズとしては大きな物が多かったのと、値段の高い物もあること、UVカットクリームは独特のにおいが日本人向けでなく強い物が用意されています。

事前に「紫外線の強い場所に行く」ということを念頭に、次の物を持って行けば万全でしょう。おすすめの順にご紹介します。

①UVカットウエア(長袖):帽子を忘れた時用にフードのついたパーカーなどのアウターが便利

②UVカット帽子:キャップよりもつばの少し長め(7㎝以上ある物)のハット

③UVカットクリーム:パッチテスト(二の腕の内側などにテストしてみてかゆみなどでないかテストすること)をした「肌に合う物」でSPF30以上の物

④UVカットサングラス:グラスが大き目で薄めのカラーの物

⑤UVカットスイムウエア:ラッシュガードなど、紫外線対策用の物だと、なお安心です

 

オーストラリアでは、紫外線対策用の傘=日傘を差している人はほとんどいません。サングラスをかけている方がとても多いのが特徴です。

体温調整のためにも、長袖のUVカットアウターで、ゆったりとした通気性の良い物、フードがついている軽量で持ち運びに便利な物が一番重宝しそうです。

気温にも注意

気温にも注意が必要です。オーストラリアでは暑い日はなんと40度近くにもなります。そうなると、車に乗っていても窓から降り注ぐ強い日差しは、UVカットクリームだけでは防げないほどです。衣類でのケアをおすすめします。

また、熱中症にかかる危険が心配されますが、オーストラリアには「自動販売機」はあまりありません。ホテルや宿泊先、駅などで販売しているドリンクを購入しておき、常に水分補給ができるようにしておきましょう。

まとめ

もし、うっかり日焼けしてしまったら・・・良く冷やすこと、それ以上の日焼けをしないこと、水ぶくれができるほどの日焼けをしてしまった場合は、帰国後、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

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